日本に未来はあるか
先日、特養介護施設より、義父の検査の数値が良くなく、本人も食欲がないので、病院でもっと詳しい検査を受けて欲しいとの電話があった。いよいよか? と思って駆けつけると、本人は至って元気。ピンピンしている? いささか拍子抜けしたものの、その施設の嘱託医者の話を聞くと、あまり良い状態ではないらしい。僕には、むしろ2~3分で済むような話を延々20~30分もボソボソと念仏のように繰り返す嘱託医者のほうが余程具合が悪くて先がないんじゃないかと思ったが、とにかくどこかの病院で検査入院させるしかない。
というわけで、今しがたつれあいが義父を病院に運ぶために施設へ行ったところ、一旦退所ということになるので荷物を引き取ってくれとのことらしい。相談員の話では、検査の結果が良ければ、また施設に戻ることが出来るとのことだが、裏を返せば、もし結果が悪い場合それは不可ということになる。つまり、義父の行き先が当面なくなるということだ。あとは在宅介護しかなくなる。これまで悪運強く比較的恵まれてきた義父だが、もはや運の尽きか。この国では歳を取ることは犯罪に等しいと思ったほうがいいかもしれない。そう、歳を取れば罰を受けるのだ。検査結果が何事もないことを祈るしかないが、82歳の高齢で、しかも大病博覧会のような病歴の人だから、何もないわけはなかろう。
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コメント
言いたいことを我慢してると、いつかキレますよ~~
投稿: ヨジラ | 2007/05/24 00:12
ご義父さま、ご心配のほど、
衷心より、お見舞いもうします。
>老いに伴う重圧は永遠に当の本人や
>家族しかわからないといった状況
残念ながら、現在は、
その通りだと、思います。
(将来的には、わかりませんが。)
とくに、家族は、大変です。
(わたしは、去年、母を亡くしました。)
日本は、欧米から取り入れたのは、
民主主義ではなく、
資本主義だけなんじゃないか、
などとと、最近、思ったりします。
医療保険・介護保険関係の仕事に
携わっている人たちのことばを、
きくと、わたしなんか、驚いてばかりです。
わたしは、家内に、認知症・慢性病で、
動けなくなったら
施設か・病院にいれてくれ、
といってあります。
(返信、けっこうです。
ドンドン、過激発言になりそうですので>汗。)
投稿: でく | 2007/05/22 21:55
お見舞い、ありがとうございます。
昨日、無事近くの病院へ検査入院しました。本当~~に何もないことを願うのみです。
>われわれは、それを知って、
>歳をとらなければ・・・・(笑)
でも、若いときには自分がまさか老人になるなどとは思っていないし、この国の医療制度を決めるような立場の人は世間一般より遙かに恵まれた老後だったりして、老いに伴う重圧は永遠に当の本人や家族しかわからないといった状況なんでしょうかね。
投稿: ヨジラ | 2007/05/22 08:16
お義父さま、
お見舞いもうしあげます。
>この国では歳を取ることは犯罪に等しいと
>思ったほうがいい
残念ながら、そのとおりだと思います。
「高齢者のための医療」というのは、
今の日本の医療には、存在しません。
今の医療は、「抗加齢」の医療だけです
例えば、高血圧という加齢現象に対しては、
「下げる」だけ。
「検査値」などは、18歳ぐらいから、
100歳まで、同じものが使われます。
子供に対しては、
「療育」(りょうしてそだてる)ですが、
結局、高齢者に対しては、
「療養」>「りょうしてやしなう」だけです。
(これは、ペット・家畜と同じです。)
患者の不満・満足など、
考えていません。
人間 対 人間など(仁術)ということなど、
ありえないのです。
われわれは、それを知って、
歳をとらなければ・・・・(笑)
(自分のブログでは、こんなこと、
書けませんので、>知人も読んでいるので。
思いっきりかきました。=謝です)
投稿: でく | 2007/05/21 19:16