物故その2:フレディ・ハバード
ジャズトランペット奏者のフレディ・ハバードが昨年末に亡くなったそうである。僕はサックス好きなせいか、トランペット系はあまり詳しくはないが、VSOPが来日したとき、一度だけ生を聴いたことがある。VSOPというのは、先日ブログで触れた映画「ラウンド・ミッドナイト」でカメオ出演していたメンバーたちで、マイルス・デイヴィスの黄金期のメンバーだったハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ロン・カーター、フレディ・ハバード、トニー・ウィリアムスらの5人がユニットを組んだ夢のスーパー・クインテットである。ただ、僕が観た公演の日は、どしゃぶりの中の野外公演という最悪のコンディションで熱演に浸る間もなく終わってしまい、大いに不満が残ったという記憶のほうが鮮明である。やっぱり、ジャズはクラブで聴いたほうがいい。(タバコ臭いのが玉に瑕だが)
ちなみに、ハバードが亡くなったことを知ったのは、今日車を運転中に聴いた渡辺たすく氏のDJ(813.J-WAVE)による。ただし、僕の聞き間違いでなければ、彼は「ハバード氏はウェザー・リポートで活躍」云々と言っていたと思うが、ウェザー・リポートで活躍したのはウェイン・ショーターであって、ハバードではない。
それはともかく、そのあとウェザー・リポートの代表曲「バードランド」が掛かって、とても懐かしかった。ジャコ・パストリアスのベースが素晴らしい。この曲はヴォーカルグループのマンハッタン・トランスファーがカヴァーしているが、そっちも必聴。
そのウェザー・リポートも二度目に来日したときの公演を聞きに行ったことがあって、そのときのベースは初代のミロスラフ・ビトゥスというギリシャ系の人で、ジャコが参加するのはもっと後である。ドラムスはアルフォンス・ムザーンという人だった。
などと、音楽の話は人も曲もリンクしていくからキリがないね。
そんなわけで、ジャズ界の巨人がまた一人亡くなった。
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