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2010/01/28

誤字脱字が目立つなぁ…>ハリウッド・ストーリー・テリング

先般ちょっと触れた「ハリウッド・ストーリー・テリング」(田中靖彦著/愛育社)だが、元々のネタになっている本が、

「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術」

という本。
僕は未読なので何とも言えないが、元ネタとなった「シド・フィールド~」が翻訳出版されているとなれば、オリジナルのほうを読めば事足りる可能性が高い。ただ、出版日から推して、例題とされている映画は「ハリウッド~」のほうが若干新しめかもしれない。どっちにしても、あくまでハリウッド式の、しかも20年くらい前に記された脚本理論というフィルターを通して読む必要があるだろう。

それにしても、「ハリウッド~」のほうだが、誤植・脱字がけっこう目に付いた。手書き原稿時代にはなかった、たとえば「捜査→操作」といった、いかにもワープロ特有の誤変換が多い。脱字は、「それにしても→それにしも」のような、これまたワープロ書きで起こりやすいタイプのものだ。

図版もない活字だけの277ページ、フォントは大きめ(=ページ当たりの文字数が少ない)、このチープな体裁で2,415円と決して安くはないのだから(※)、もう少しは校正に手間を掛けるべきでは。校正担当者としては、ちょっと恥ずかしいかも。

(※現在、在庫切れなのか、今日現在4,531円~4,751円のプレミア価格になっている)

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