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2010/09/20

金持ちの属国から貧乏な属国になる覚悟はありや

昨日、娘の旦那さんが彼の勤める会社ルートで、獲れたて新鮮の秋刀魚を送ってくれた。最低10尾がワンセット。ウチは二人だけなので、とてもじゃないが食べきれない。去年は、みりん干しとか開きにして一夜干ししたあと冷凍したが、味は格段に落ちてしまう。サンマはやはり新鮮生のほうが美味しい。

そんなこんなを娘に伝えると、「じゃあ、私たちが食べに行こうか?」と言うので、そうしてもらった。

19時前くらいか、一家5人、でっかいミニバンで到着。

4尾を刺身にし、3尾をグリルで焼いた。(グリルだと、一度に3尾焼くのが限界)
他は、キノコとタケノコの炊き込みご飯とジュンサイのおつゆを僕が作り、アボカドと野菜のサラダ、総菜のローストビーフなどをつれあいが出してくれた。
それでもサンマが3尾残ったが、まぁ、これくらいなら食べきれるだろう。

それにしても、2~8歳までの子供が三人揃うと、その喧噪たるや凄まじい。高い周波数の金切り声で耳が痛い。普段極めて静かな生活をしているから、いきなりこの喧噪に見舞われると、発狂しそうになる。

子供たちは、普段自宅にいるときよりは仲が良いらしい。
同じ顔ぶれ同じ遊びでも、場所が違うと別の楽しさがあるのだろう。まるで修学旅行の枕投げのごとしである。
三時間ほど目一杯食べたり遊んだりしながら、眠気を訴えつつそれでも貪欲に遊びまくってたが、突然限界が来て、上の二人はパタッと倒れるように寝てしまった。

一番上の子は、もう一回りもしたら20歳である。
丁度、僕らの教える専門生くらいの歳だ。さて、その頃の日本の就職状況はどうなっているだろうか。おそらく二極化による格差社会化が益々進んでいるだろう。

学生は、大抵ヴィデオゲームが大好きだが、中には依存症になってしまう者も少なくない。当然、彼らは負け組の筆頭候補であり、誰に言われるまでもなく自ら淘汰されるべきポジションに突き進んでいる。ゲーム機は負け組養成ギブスみたいなものだ。実は、来るべきマイナス成長時代への布石として、食い扶持を減らすために、そうやって二極化による淘汰が謀られているのかもしれない。

日本は、今のポチ菅政権の延長で考えれば、確実に衰退の道を辿っていることだろう。日の出の勢いだった頃のアメリカの属国ならいざ知らず、今や明らかに衰退するアメリカのそれなのだから、成長する要素などどこにもない。

もっとも、栄枯盛衰は世の習いであり、衰退が必ずしも人を不幸せにするものでもない。むしろ、衰退したからこそ人間らしい生活(たとえばスローライフ)が実現することだってあるだろう。僕など、マンガの締め切りに追いまくられていた頃には、生活と呼べるようなものなどほとんど無かったが、マンガ家として“衰退”した今は、すこぶる生活らしい生活をしている。

ただ、そうあるためには、なにがしかの矜恃が必要である。ねじ曲がったくだらないプライドではなく、自分に誇りを持てるもの。個人としても、国としても。
今のままこの国が衰退するのであれば、金持ちの属国から、貧乏な属国になるだけのことである。果たして、貧乏な属国に豊かな生活、豊かと感じることの出来る生活があるだろうか。いずれ衰退することが避けられないとすれば、歴史上のどこかで属国ではない、オザワ言うところの「普通の国」になっておくことが必要である。その始めの一歩が期待された今回の代表選挙では、その一歩への道は大きく迂回され、これまで以上に矜恃を無くした国になってしまった。

人はパンのみに生きるにあらず。
平成二桁生まれの子供たちが、僕ら「高度成長期」世代が味わったような、昨日より今日のほうが確実に豊かになっている感覚を体験することは難しいだろう。ならば、それとは別の希望を持てる、別次元の豊かな生活が送れるような社会に作り替えなくてはいけないのだが、餓鬼道に墜ちた者たちが独占支配するような国では、そのチャンスは遠のくばかりである。

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