ビートルズ10年、同級生のそれは40年超
というわけで、一昨日は日比谷野音に行き、またコピーバンドの饗宴を楽しんできた。一昨年見てるし、若干飽きはあったが(所詮コピーだし)、今回は僕と音楽体験が近いGさんとそのお仲間さんたちと一緒なので、酒を飲みながらの花見気分でまた違った楽しみ方が出来た。
音楽体験が近いといっても、Gさんは僕よりひとまわり年下なので、リアルタイムとしては上の写真のKISSあたりから始まっているらしい。レッド・ツェッペリンやらディープ・パープルなどの音楽はもう既に教養ライブラリー化されている状態で、Gさんはロックの教科書として学んでいる。僕は伝説となった後楽園でのGFR公演やレッドツェッペリンの武道館での初来日コンサートを実体験しているというリアルタイム組。生きてきた時間は若干違うが、70~80年代ロック好きという点では共通する。
今回の出番は、メタリカ、ホワイトスネーク、ヴァン・ヘイレン、キッス、レインボウ、レッド・ツェッペリン、ジミー・ヘンドリックス、ザ・フー、ローリング・ストーンズ、という順番だったので、どんどん歴史を過去に遡っていくという構成だったのだろう。
皆さん、演奏は上手。
歌はまぁどうしても限界があるので、バンドによりけりだが、器楽演奏のほうは限りなく本物に近づけている。そりゃまぁ、今なお現役のRストーンズなんかは別にして、オリジナル本人たちより長い期間、同じ曲を弾いていたりするわけだから上手くならないわけがない。ジミ・ヘンなんか、活躍期間は三年間くらいか? 今回は出演がなかったビートルズだって10年くらい。僕の高校時代の同級生は、未だにビートルズのソックリコピー演奏を宅録するのが趣味だ。ビートルズ10年、同級生のそれは40年超。ある時期の音楽が、同時代の個人に与える影響のすごさ。
ヴィジュアル性、アイドル性といった意味では、クィーンのソックリバンドがあっても良さそうなものだが、フレディ・マーキュリーのあの歌唱力を再現するのはかなり難しそう。エリック・クラプトンやらクリームなんかは、器楽重視なのでソックリ度は高いと思うが、ブルース系はやっぱり地味すぎか。
コンサートが終わった時には空はすっかり暗くなっていて、僕ら昔のロック少年5人は有楽町へてくてく歩いていき、ガード近くの居酒屋に入り、オヤジに戻って生ビールを2杯くらい飲んだところで解散。Gさんは帰宅後、午前3時に予約したタクシーで羽田に向かい、今は沖縄で優雅に遊んでいるはずである。僕のほうはといえば、相変わらず池造りの重労働で体を痛めつけている。
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