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2012/03/08

滅多に本を読まないが

眺める本は好きだ。

若い頃から本を読むのが苦手だった。本を読み始めると、そこに印字された活字にインスパイアされてすぐに別のことを連想し、そのまま果てしなく考えを巡らすほうにシフトしてしまう。目だけは活字を追っている風だが焦点は合っておらず、同じ行を目で延々追い続けるというのが昔からの僕の奇癖だ。だから、最初の2~3行目くらいから、ちっとも先に進まない。

まぁ単に本を読む集中力が無いだけの話だが、昔から悩みの種ではあった。もし僕に本を読むときの集中力があれば、物覚えはすこぶる良かったから、僕はもしかしたらそこそこの秀才だったかもしれないなぁと。ザンネン。(笑)

というわけで、活字をあまり読まなくて良いビジュアル系の本を何冊か入手。入手といっても、うちの三冊は、つれあいが毎年学校からいくらか支給される参考図書費(?)での購入であり、そのセレクトを僕がさせてもらっているだけのことなので、ちょっと手が出しにくい価格帯の、出来るだけマンガ創作教育に繋がりそうなヴィジュアル系のものを選んでいる。もちろん、僕の趣味嗜好も大いに入ってる。

・「新装改訂版 筑豊炭坑絵巻」山本作兵衛/海鳥社 6,500円+税
・「宇宙の地図」観山正見、小久保英一郎/朝日新聞出版 2,000円+税
・「目をみはる伊藤若沖の『動植綵絵』」狩野博幸/小学館 1,995円
・「1000 STEAMPUNK CREATIONS」 Qurry Books/1,874円($25)

「筑豊--」はご存じの通り、ユネスコ世界記憶遺産の指定を受けた絵の一部をまとめたもの。プロのイラストレーターが手際よく描いたようなものには決してない、人間宇宙の果てしない奥行きがあり、見飽きることがない。

「宇宙の地図」は美しくわかりやすくまとめられた宇宙の見取り図。宇宙の見せ方、そのアイディアが秀逸。

「伊藤若冲」、絵好きなら、一冊は必ず本棚に持っていたい。

「STEAMPUNK」、このワクワク感はもうマンガ、アニメ、映画の定番だろう。自前で購入。洋書だが、写真ばかりで活字はほとんどない。

あと、カイ・ニールセン、デュラック、ラッカムなどの古典的な名挿絵集なども揃えておきたい。

昨日、日活株式会社より封書が届いた。
拙作を原作とするVシネ作品「オオカミが出てきた日」(堤幸彦監督)を今年3月1日よりスカパー!SVODで配信することになったらしい。販売予定価格 16作品まで1,050円(税込)とか。てことは、16本全部見る人だと、一本約67円。安ッ!

この作品は確か16mmフィルムで撮ってたはず。ハイヴィジョン放送だと、販売されたヴィデオテープよりは格段に綺麗なんじゃないかな。僕の原作とは大分趣が違って、「トリック」に通じる堤風おちゃらけな映画になってます。

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