もっとレトロ感が欲しい安物ギター
注文していたアーチトップ・タイプのエレアコが今日届いた。
少々ピンボケだが、たくさん撮った写真の中では、これが最もアーチトップの凹凸や形状がよく表れている。もちろん背中もアーチ型。音的にもカタチ的にも、ジャズとかブルースとか、渋めの音楽に似合う。
このギター、ZENNという聞いたことのないブランドのZF33CEという機種である。サウンドハウスという店だけでしか売っていないので、おそらくサウンドハウスのオリジナル・ブランドと思われる。イシバシ楽器店だとMavisというブランドがあるが、そんなようなものだろう。いずれも破格に安いので、中国製だろうか。ピエゾのピックアップとプリアンプが内蔵されて、なんと26,800円である。40年前のグネコ/レスポールより安い! 間違いなく安物である。
ただ、安物ギターにしては、良くできている。あくまでも、「~にしては」であるが。ちょっと見だと、26,800円には見えないかも。
高級なアーチトップ・ギターだと、トップもバックも一枚板からの削り出しである。まさしく手工芸品の世界。だから何十万円もする。これは安物だから削り出しのはずがなく、当然ラミネート(合板)をアーチトップ形状にプレスしたもの。トップはシカモアというきれいなトラ杢のカエデ(突き板)。
音はというと、あまり鳴ってくれない。
原因の一つは、塗装が分厚いせいだろう。高価なギターはラッカー仕様だが、低価格のものは、大抵ポリウレタンで分厚くカチカチに塗り固める。テカテカ光る安物家具などのそれと同じ。これじゃあ板が鳴るはずがない。なので、いずれ気が向いたら塗装を剥がすか、極限まで薄くしようと思っている。出来れば、レトロ感あるヴィンテージの風合いに。ただ、新品にヤスリを掛けるのは勇気が要りそうだ。
新品のギターを買うのは、なんと40年ぶりである。都合3本目。40年前のがいつぞや話題にしたグネコ・レスポールで、最初の一本はその更に3年ほど前、池袋のクロサワ楽器で買った当時6,000円のフォークギターである。このギターもチューニングが悪く、音もショボかった。
その他のギターは、すべてキットを組み立てたものか、リサイクル店のジャンク品を買って修理したもの。ジャンク品の中で、元の値段がもっとも高いのがYAMAHAのフォークギター(ドレッドノート型)。といっても、定価3万いくらの売値2万いくらだから、どっちにしても安物だ。まぁ、僕は安物だと気が楽。アコギはちゃんと管理しないと劣化するから、ずぼらな僕には高級品は負担だし、気が気じゃない。
そんなこんなで、40年ぶりに買った新品ギターを手にして気をよくしていたら、普段掛かってこない時間帯に週刊ダイヤモンド担当氏からの電話。声が暗い。20年連載が続いてきたヒトコマ「F氏的日常」の打ち切りが決まったという。打ち切り動議に抗しきれず申し訳ないと。
ギャフン! 失業じゃん。
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コメント
力及ばず、申し訳ありません。
生涯現役でありたいので、「元マンガ家」にならないようには頑張りたいと思います。
が、ちょっと疲れたんでその前に一息。(これがダメなんだな)
投稿: ヨジラ | 2013/03/28 08:37
打ち切りですって?!!
そんな!
そんなあ
投稿: パウ | 2013/03/27 23:57