パチモンかと思ったら
我が迎賓館に植えてある藤の蔓がしょっちゅう隣家へ領空侵犯するので、こっち側へ蔓を絡めるための藤棚を作ろうと思っているのだが、その用材を下見するために超大型ホームセンターへちょっくら行った。
ついでに、各種ツールを販売しているエリアに入ったら、聞き慣れないメーカーのディスクグラインダーのコーナーがあって値段も安い。前々からグラインダーが欲しいと思っているので、そりゃ見ないわけがない。
製品にはMITACHIというロゴが入っていて、あの有名なHITACHIとはMとHの違いだけ。そのMとHもよく似ていて、一瞬見ただけでは区別がつかない。こりゃパチモンかな? と思ってたら、初老のオヤジに「どうですか」と声を掛けられた。オヤジはこのメーカーで、直販の営業で来ているらしい。
「安いですね」「聞かないメーカーだけど」「最初、日立かと思った」とか僕が言うと、オヤジは「操業53年で、プロ向けの製品を作ってきており、グラインダーの製造では日立より古い」と言う。なるほど、業界ではよく知られたメーカーでも、一般人はまったく知らないケースは多々ある。そのパターンだったら、モノは良いかも?
更に、「じゃあ、国産?」と訊くと、「国産です」。国産というのはポイントが高い。「音はどう?」と訊くと、「他(のメーカーのもの)と変わらないくらいだと思いますが」と、実際に電気を通して回してくれた。
当初はマキタあたりを買おうと思っていたが、最大出力1,000Wのハイパワー且つプロ仕様のうたい文句で8,800円は安いかもと、つい買ってしまった。MG100A1という機種。素人ユースのものもあって4千円もしないが、これはさすがに脆弱そうな作りだった。
帰宅後そのMITACHIを検索。サンコーミタチ株式会社という、長野県は松本市にある会社だそうだ。年が明けて暖かくなったら、このグラインダーを駆使してピザ釜を作ろうと思っている。